講演会記録「虫のつぶやき聴こえたよ」~こころの声をこころで聴く力~

講師 絵本作家 昆虫学者 澤口 たまみ 氏

【虫に助けられて生きてきた】

講師自身,生き物を愛する人生を送ってきた。なぜなら,虫は『死ぬことが運命で,生きていることが奇跡である厳しい生存競争を毎日送っている』ため,虫を見ることで励まされている気持ちになれるからである。

【精一杯生きる虫たちの例】

・毛虫⇒道路に対して不思議と直角に渡る。なぜかと考えたところ,両触角がアスファルトの暑さを感じ,両方が同時に暑さを感じた時に道路を横断するので直角に渡る。(※ 子どもたちには、夏休みに 職員からの話 でお話しました)

・ハチ⇒羽を高速で動かすためのおなかの筋肉が発達している。ミツバチは筋肉を振るわせられるが,肩関節を外し,羽を動かさないようにし、自分で扇風機のように涼むことができる。反対に、羽を震わせることで体温を上げることもできるため、スズメバチを囲んで殺すことができる。虫は38度加えれば必ず殺せる程、暑さには弱いものである。

このように一生懸命生きている虫たちを見ることで毎日「生きているよ」「がんばれがんばれ」と応援されているような気持ちになり,すごく助けられながら生きている。悲しいことがあっても,空を見れば心が晴れ,花や虫を見て癒される。

「虫に助けられて生きてきた」

「自然界を自分の居場所と思えるようになる」

ということが,子どもにとってものすごく大事なことである。なぜなら,自然の中で遊ばない子が増えれば増えるほど,世の中(社会)と家,学校と家に居場所が少なくなる。

1週間前にダイコンの種まき

しかし,「自然の中にいて気持ちいいと感じられる人」

「自然が自分の居場所だと思える人」

「人間以外の命でも大切にできる人」

は,友達が多い。

なぜなら,人間だけがこの世の友達ではないと思えるからである。

それを考えた時に,

自然で遊ばせ,宇宙・地球という自然の中で生きていることを感じさせ,

あの土手に蒔いたダイコンの種(5日後には、みんなで仲良く一斉に、いっしょに)

自然を見せてあげることが大人の役目である。

この世に生きる意味のない虫はいないのである。

 

 

また、今度  続きます!!

今日はここまで !!

 

 

 

 

 

 

翌週の月曜日には ・・・
やっぱり勇気がもらえます。

 

くさかりしたあとからカタバミがお日様いっぱい浴びてご機嫌に

ムラサキカタバミも ここからどれだけ 周りと協調しながらコミニュケーションとりながらいっしょに大きくなっていけるか